7・8年ぶりにモニターを買うことになりました。これだけ年数が経つと、モニターも色々と進化していて、どれを買うべきかとても悩みました。
そこで、モニターを購入するにあたって確認しておくべきことを整理した。
参考にしてもらえたらとてもうれしいです。
使用目的を明確にしておく
これが結構重要です。
これを明確にしておかないと、かなり迷うことになると思います。
私もその一人です。
とにかく、コスパがよく何にでも対応できるモニターが欲しいと漠然と考えて探したんですが、そんな都合よくコスパのいいモニターはなく、高価なモニターであればすべてを叶えてくれるでしょうが高い・・・。自分にあったコスパのいいモニターに出会うには、用途を絞ることがとても重要です。
逆に、ここを明確にしておけば、簡単に欲しいモニターが絞られてきます。
・本格的なゲームをガッツリやりたい
・写真や動画編集をしたい
・普通に、インターネットを見たり、Youtubeなどの動画を観たい
一番重要な入力端子の確認
まずは、パソコンと接続できなければ、機能が良くても何の意味もありません。
そこで確認が必要なのが入力端子ということになります。
端子の種類
これが一番重要ではないでしょうか。
入力端子が違うと、パソコンと接続することができませんからね。
もし、万が一、間違えたとしても、変換アダプタなる物は売っているので、最悪どうにかなりますが、余計な出費にもなるし、精神的なダメージを受けることになります!
主に下記の端子のどれかでパソコンに接続することになります。
最近の端子の構成として多いのは、DisplayPortとHDMI端子のみというモニターが結構あります。そのため、DVIやD-subで接続したい場合は、特に注意して下さい。
逆に、DisplayPortの場合は、古いグラフィックボードやマザーボードでは、端子自体がない可能性があるのでチェックしておきましょう。
また、モニターのスペック上最大リフレッシュレートを出したい場合、HDMIやDisplayPortじゃないと出ないことがあるので、ここもよく確認しておきましょう。
DisplayPort
mini DisplayPort
HDMI
miniHDMI
DVI
D-sub
端子の数
パソコンだけなら、DisplayPortかHDMI端子が一つあれば問題ないでしょう。
ニンテンドースイッチやPS4などパソコン以外に接続する機器がある場合は、端子の数は考えておかないといけません。
通常、DisplayPort×1、HDMI×2という構成が多いと思います。
分配器のような物を使用するというのもありかもしれません。
画面仕様をチェック
モニターを選ぶ時に、画面の大きさだけに気が行きがちですが、性能や機能など様々な項目があるので、詳細にチェックしておきたいところです。
主にチェックしておいたほうがいい機能などについて説明していきたいと思います。
基本スペックなどをチェックして、自分に合った最適なモニターを選んで下さい。
今は、ワイド型が主流
モニターを選ぶ時は、自分に合った画面サイズを選ぶことが大切です。サイズが大きいと作業領域が広く見やすくなりますが、より広い設置場所を確保する必要があります。また、モニタのタイプには、以下のとおり3つの種類があります。
スクエア
画面の横と縦の比率が5:4のモニターです。横幅が狭いので、省スペースを優先にするならこのタイプがいいかもしれません。
ただ、今現在、あえてこのタイプのモニターを選ぶ必要はないように思います。
文書作成にしか使わないとか、用途が特定している場合にはいいですが、そうでないならワイドを選択する方がメリットは大きいと思います。
ワイド
現在は、ワイドモニター(アスペクト比 16:9)が大半を占めているので、特に拘りとかないのであれば、このタイプを選んでおけば問題ありません。
画面がワイドなため、スクエアに比べて作業領域が広く取れるので、ゲームをやりながら攻略サイトを見るなど便利に使えると思います。
ウルトラワイド
ウルトラワイドモニターゲーは、ミングモニターに多く採用されているように思います。アスペクト比は、主に21:9が多いと思います。このアスペクト比ならモニター幅があるので、ゲーム以外にも作業領域が広いので、写真・動画編集など同時にいくつかウィンドウを開いて作業する場合などとても便利に使用できるのと思います。
また、映画鑑賞などの場合にも、上下の黒い帯がなく見やすのもこのタイプでしょう。
本当ならこのタイプのモニターが欲しいところですが、通常は場所的な制約があることが多いと思うので、とにかく大きいこのタイプは、デスクが広くないと厳しいですね。
注意したいのは、アスペクト比がいくつか種類があるので気を付けた方がいいと思います。
一番気になるモニターサイズ。27インチがおすすめ!
使いやすいサイズは、24インチあたりだと思いますし、価格的にもお手頃な製品が多いのもこのサイズだと思います。
ただ、最近は、モニターも大型になってきているので、24インチだとちょっと物足りないと思います。
そこで、大きすぎず小さすぎない27インチがおすすめです。
4Kモニターの場合には注意!!
4Kモニターの場合、注意しないといけないのが、3860×2160の100%フル表示にすると、27インチの場合、アイコンや文字がすごく小さくなってしまうという弱点があります。
色々調べていると結構こういう意見は多かったので心配していたのですが、まぁ大丈夫だろうくらいに考えて購入したのですが、これがかなり深刻で、文字がまぁ小さいこと!
拡大することによって見やすくはできますが、何としても100%で使用したいという方は、30インチ以上でしかも出来るだけ大きいインチを選ぶことをおすすめします。
私は、24インチからの買い替えなので、27インチは、作業領域も広がったし、4K画質でとてもきれいなので大満足していますが、4Kを100%楽しみたいという方は大きいサイズを選んだ方がいいと思います。
パソコンデスクが広ければ、絶対に30インチ以上を購入していたと思います。

パネルの種類
液晶パネルは駆動方式の違いによって、TN、VA、IPSの3種類あります。これまでは、価格の安いTNパネルが中心でしたが、今では低価格化が進む高性能のIPSパネルが主流になってきています。それぞれにメリット・デメリットはありますが、今では様々な工夫がされ、メリットを生かしてデメリットをカバーする設計がされています。
IPSパネル
他のパネルに比べ価格が高いですが、このパネルを採用する製品が増えています。
特徴は、視野角が広く、色の再現性がいいのがこのパネルです。
デメリットとして応答速度は遅めです。
ただし、色々な改善が行われているので、応答速度が速くなっている製品も見受けられます。値段もそれ相応になりますけど・・・。
TNパネル
以前は、価格が安いこともあり、TNパネルを採用する製品が多くありましたが、近年はIPSパネルの採用が多くなってきています。
ただ、このパネルの特徴でもある応答速度が速いことから、ゲーミングモニターに使用されていることが多いです。
VAパネル
あまり採用されることのないパネルになります。
特徴としては、VAパネルは他のパネルと比べて「黒」を表現でき、コントラスト比を高くしやすいパネルです。一方で、IPSパネルと比べると視野角が狭く、斜めから見た場合には見え方は変わってしまいます。
映りこみに注意! モニタタイプ
グレア(光沢)
色が鮮やかでコントラストが高いので、静止画や映像をきれいに見ることができます。
ただし、表面がガラスのようにツヤツヤなため、外部からの映り込みがあり、ノングレアと比べると目が疲れやすいと思います。
最近は、グレアのモニターはほとんどありません。
グレアを採用しているモニターは、タッチパネルや30インチ以上で採用されている場合が多いと思います。
ノングレア(非光沢)
今、主流のノングレアですね。
外部からの映り込みを少なくするため、特殊な表面加工が施されています。発色が地味でコントラストが低く感じる場合もありますが、映り込みが少なく目への負担は軽く済みます。
これまで、我が家ではグレアを使用していましたが、ノングレアでもまったく画質など問題ないです。
画質はきれいで、映り込みがなくなって逆にストレスがなくなりいいことばかりと思っています。
ハーフグレア(半光沢)
簡単に言えば、グレアとノングレアの中間ということになり、両方のいいところを半々に受け継いでいると言えるでしょう。逆の見方をすれば、デメリットも半々ということになりますね。
まだ製品自体があまり多くないですが、30インチ以上の4Kモニターに使用されているタイプです。一度試してみたいモニターです。
10億色が当たり前になった表示色
画面上で表示できる色の数です。表示色が多くなるほど、階調表現がなめらかになります。
我が家で7~8年くらい使用したモニターは、1620色でした。今では10億6000万色以上が普通になっています。
大体、10億色以上になっている製品が主なので、あまり気にしなくてもいいと思いますがチェックはしておきましょう。
4Kの画面解像度を間違えないように!
画面のドット(点)数を表し、今は1,920×1,080のフルHDが主流です。数字が大きいほど細部まで表現できるため、画像や映像を滑らかで綺麗に表示できます。
4Kモニターの場合は、解像度が3840×2160となりますので、間違えないようにしましょう。
チェックしておいたほうがいいその他機能
主にチェックしておいたほうがいい性能や機能を説明していきます。
これ以外にも沢山ありますので、その他気になるものは別途ご確認下さい。
HDCP
HDCPとは、DVIやHDMIなどのデジタルインターフェースの暗号化に用いられる著作権保護技術の1つです。パソコンからモニターへ送られるデジタル信号も、不正コピーが行われないよう暗号化されています。
最新のモニターだとHDCP2.2に対応し、4Kストリーミングの動画などを観ることができます。長く使用することを考えている場合には、2.2に対応している製品を選択しておくことをおすすめします。
VESAマウント
モニターアームを取り付けるためのマウントです。規格は、縦横幅、75mm×75mm、100mm×100mmが多いと思います。
ちなみに、VESAとはVideo Electronics Standards Associationの略で、コンピュータ用ディスプレイなどの規格策定を行っている団体です。
見やすくするための角度調整機能
モニターは、人それぞれ見やすい角度というのがあると思いますし、光の入り具合などで調整したいことなどが多くあると思います。
そんな時に、角度調整ができないモニターだとストレスですよね。出来れば以下のような角度調整がすべて可能なモニターがいいと思います。
ただ、スイベル機能があるモニターは、価格が高めの設定であることが多いと思います。
モニターアームを使用する前提なら、角度調整は考えなくてもいいですね。
モニターアームも安くなっているので、スイベル機能だけのために高いお金を払うのはどうか思うので、モニターアームの価格と比較して検討してみるのもいいと思います。


スイベル機能(水平回転)
モニター部分を左右に向きを調整できる機能のことで、首振り機能とも言われます。
チルト機能(垂直角度調整)
モニター部を上下に向きを調整できる機能のことです。
ピボット機能(画面回転)
横長のモニター部分を90度回転し、縦長画面としても使うことができる機能です。
高さ調節機能
昇降機能を備えている製品は、自分の見やすい高さに画面の位置を調節することができます。中には最大130mm変えられるものもあります。
スピーカー搭載
スピーカーが内蔵されているモニターです。スピーカー本体、ケーブルや電源コードなどが必要ないので、デスク周りをスッキリさせることができます。
ただし、多くの場合、モニター内臓のスピーカーは音質がよくないので、音質重視の方は、別途お好みのスピーカーを購入したほうがよいでしょう。
音声出力端子
ヘッドホンやスピーカーを直接繋ぐことができます。
PCまで配線しなくていいので、デスク周りでスピーカーなどを接続して配線をスッキリできるメリットがあります。
PCモニターの主なメーカー
EIZO(旧ナナオ)
様々な産業で多く使われているモニターを製造するメーカーです。
プロのクリエイターからも人気が高く、高品質で信頼のEIZOという感じかなと思います。おすすめのメーカーと聞かれれば、ここを一番におすすめします!
ただし、とにかく高価です。
写真編集や動画編集用に特化したモニターは、その中でも特に高いです・・・。
でも、いつかは使用してみたいメーカーです。
DELL
主に受注生産のPCを中心に販売するメーカーです。
モニターは、デザイン及び性能的に手堅い製品が多く、求める性能のモニターがあればおすすめです。
ただ、ラインナップが少ないので、求めるモニターがないことが多いかもしれません。
また、おすすめする理由の一つとして大きいのが、BenQとは逆に、明確にドット抜けの保証をしている点でしょう。ドット抜けが心配な方は、ここの製品はとても安心して購入できるのではないでしょうか。条件があるので確認して下さい。

asus
マザーボードでは、群を抜いて有名なメーカーです。
モニターとしても、ゲーミングを中心に人気のあるメーカーではないでしょうか。
比較的高めの製品が多いと思いますが、ラインアップが豊富なので求めるモニターが見つかるメーカーかもしれませんね。

Acer(エイサー)
台湾のPC関連機器メーカーで、欧米では高いシェアを持っています。
日本でもノートPCなどでよく知られるようになったメーカーではないでしょうか。
最新機能を搭載した安価なモニターを早い段階で発売するメーカーかと思います。
Amazonでよく見かけますね。
MSI
マザーボードやグラボなどをはじめとするPC周辺機器メーカーです。
ゲーミングモニターを主に販売しおり、エンブレムとイメージカラーを赤と黒で徹底していることでも有名です。
ゲーミングモニターが中心で、とてもカッコいい製品が多いです。
IODATA(アイ・オー・データ)
石川県のPC周辺機器の老舗メーカーで、メーカー名くらい聞いたことがあるのではないでしょうか。
モニター関連でいうと独自の規格であるAH-IPSパネルを採用しています。括りとしてはIPSパネルになります。比較的安価にIPSパネルのモニターが購入できます。
iiyama(イイヤマ)
メーカー名ではなくブランド名になります。
以前の社名は「iiyama」でしたが、現在は株式会社マウスコンピューターに吸収合併され、液晶ディスプレイのブランド名として残っています。
コストパフォーマンスの高い製品が多いメーカーです。
LGエレクトロニクス(LG Electronics)
今では、有機ELや液晶テレビなどで有名である韓国の総合家電メーカーです。
PC関連では、PCモニターで有名ですし、パネル供給でも有名ですね。
こちらも、コストパフォーマンスがいいモニターが多いと思います。

BenQ(ベンキュー)
2000年に自社ブランドでのビジネスを開始し、現在はプロジェクターと液晶ディスプレイの販売を軸に事業を展開している会社です。
低価格で、それなりの品質の製品が多いです。それだけではなく、クリエイター向けの製品を出していたりして、中々バラエティー豊かな製品を出しています。
ドット抜けを保証から明確に外しているので、購入の際は、ここをどう評価するかですね。
PHILIPS(フィリップス)
オランダの大手医療ITメーカー。車関係の部品や電気カミソリは有名ですよね。
幅広い分野で色々と製造しているようです。
モニターまで製造しているとは知りませんでした。

HP
パソコンメーカーとしてとても有名ですね。
最近発売されたモニターが、すごく洗練されてていいモニターだと思いました。
他も、デザイン的にかかわいい感じのものが多いように思います。

用途別のチェック項目とおすすめディスプレイ
ゲームをやるならここをチェック!
ゲーミングモニターを選択すれば、ゲームに必要な性能に特化していると思うので失敗はないかと思います。ただ、性能は色々とあるので、下記の項目をチェックするとよいと思います。
応答速度
画面の色を黒から白(白から黒)へ変える時間のこと。ms(1msは0.001秒)という単位で表し、数字が小さいほど速くなります。
ゲームや映像などを主な使用目的にする場合には、この値ができるだけ小さいものを選ぶといいと思います。
ゲームをガッツリやる場合には、1msとか超速なモニターを選ぶといいでしょう。
リフレッシュレート
1秒間に画面を切り替える速度を表します。
例えば、60Hzなら1秒間に60回書き換えるということです。書き換え回数が多ければ多いほど、滑らかな動きになります。
映像を見るなどの使用用途なら60Hzあれば十分です。
それ以上を求める場合はどういう場合かというと、カーレースやFPSなどの動きの速いゲームをやる場合でしょう。
我が家ではゲームをやらないので、60Hz以上あっても無駄になってしまいます。
写真や動画編集をしたい
写真や動画の編集などしたい場合には、下記の項目が重要にはなりますが、クリエイターなどでなければ、以下はあまり気にする必要はなく、自分に必要な最低限のスペックで選んでおけば問題ないと思います。
一応、記載しておく程度になります。
クリエイターの方は、こんなページを見るのではなく、もっと詳しく書いているブログなどをご覧になるのがいいかと思います。
色域
RGBとか聞いたことありますよね?
色表現には統一規格があり、その一つがRGBになります。
adobe RGBが一番表現色が広いので、これを選ぶと一番いいのですが、価格が高くなります。
仕事で使うとかでなければ、普段使用であればsRGBで問題ないと思います。
表示色
機能説明で若干触れていますが、表示色が10億色以上あるものを選ぶといいでしょう。人間の目だと、1677色などとの違いが認識できるのかは疑問です。
ハードキャリブレーション対応
色調整を自ら調整できる機能です。この機能がついているのは、クリエイター向けの製品になります。ただし、モニターだけでは行えず、キャリブレーターという製品も必要になるようです。詳しくないので、この辺にしておきますが、プロでない限り気にしなくていいです。
クリエイターではないが、この手の製品が欲しいという方は、お手頃価格で手に入るBenQの「SW270C」とかがおすすめです。
PCモニターを買う前に絶対知っておこう! 注意点を整理!のまとめ
モニターと言っても奥が深いので、今は様々な製品があって迷ってしまうと思います。これまで書いてきたことを頭の片隅に色々と迷って、自分に合ったいい製品を選択して下さい。