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今こそ有機ELテレビを買うべきか!? 液晶と比較検討してみます!

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ガジェット・家電

我が家では、2019年10月の消費税増税を目前にテレビの買い換えを検討して、実際購入しました。
まぁ、2%の差だよ?って感じはありますが、購入から10年を経過していたのでいいタイミングかなと思ったためです。

購入するにあたって、時々量販店を覗いていたものの、今の主流は、液晶テレビ(以下、液晶とします。)だと思っていましたが違っていました。
購入を前提に量販店などでテレビを見てみると、機種として有機ELテレビ(以下、有機ELとします。)という何かすごいテレビがあったので気になってしまいました。
こうなると、新機種の有機ELとは、どんな良い製品なのか、液晶とどちらを買うべきか悩むことになります。言わずとも、我が家もその状態でした。

そこで、今回は、今買うなら有機ELなのか、それとも液晶なのかをテーマに解説していきたいと思います。

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有機ELとは?

まず、最初に疑問が沸くのが有機ELって液晶と何が違うのってことだと思います。

液晶との構造の違い

簡単に説明すると、以下のとおりです。

液晶の構造

画面+カラーフィルム+バックライトという構成です。
液晶の場合、バックライトが光って、カラーフィルムを通して画面に映すという構造です。
有機ELとよく比較されるのが黒の表現です。
液晶で黒を表現する場合、例えば、ブラインドを閉じて光を遮ることによって黒を表現するというと分かりやすいでしょうか。
これだと、どうしても光が漏れてしまうために完全な黒にならないということです。
有機ELと比較すると分かるのですが、完全な黒にはなってなくグレーがかった黒という感じです。

有機ELの構造

有機ELは、画面+OLEDという構成です。
見てお分かりのとおり、構造的に1つ少ないということが分かります。
有機ELの場合、OLED自体が光ることからバックライトが必要ないため、液晶より薄型にできるという大きなメリットがあります。
また、有機ELで黒を表現する場合、OLED自体を光らせたり消したりできるので、黒を表現する場合に完全に消すことで黒をはっきりと表現することができます。
そして、全体的にもにじみが少なく、高コントラストで鮮明な映像を表現できるというわけです。
これが、画質の良さに繋がる構造上の理由です。

下記は、Panasonic公式HPの解説ページです。
有機ELテレビってなに?4Kとはどう違うの? | Digital FUN! | 4K液晶・有機ELテレビ ビエラ | Panasonic
パナソニックがおすすめする4K液晶・有機ELテレビ ビエラのサイトです。有機ELディスプレイ(OLED)の発光原理、液晶、プラズマと比較してパネルの違いをご紹介します。
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液晶と比較した有機ELのメリット・デメリット

続いては、有機ELを簡単に理解できたところで、液晶と比較した場合の有機ELのメリットとデメリットについて整理していきましょう。

メリット

画質がきれい

これは、先程も説明しましたが液晶と違って有機EL自体が光るため、発色がよく鮮明な映像になります。
黒はより黒く、白はより白く表現できるため、高コントラストできれいな映像を映し出してくれます。
画質だけで選ぶなら絶対有機ELでしょうね。

とにかく薄い

液晶と違い、バックライトが必要ないために驚くほどに薄くできます。ブラウン管の時代から考えると、液晶でも遥かに薄く・軽いテレビになりました。
そして、薄くなった液晶は約5~7cm、有機ELにおいてはさらに約4mmまで薄くなったわけです。
Iphone11で8.3mmなので、スマホよりも薄いというのは驚きですね。
今後も、どんどん薄くなってポスターのように張ったり、はたまた壁に塗装などできる時代がくるんでしょうか。

音質がよい

映像と共に音質にも拘っている製品が多くある。
液晶と比べるとどの程度の差があるかは微妙と言わなければならないが、製品によっては画面から音が出てたり、前に音が出るような構造だったりするので、液晶よりは音が良いと思います。

デメリット

価格が高い

新しい技術で作られている有機ELですので、価格はやっぱり高いですね。
登場した当初に比べれば、かなり価格も下がって購入できない物ではなくなりました。それでも、液晶と比較するとやっぱり高い・・・。
だから、迷ってしまうんですよね。

同じ、55インチで約10万円程度の価格差があります。最新のレコーダーが買えますね・・・
ただ、前モデルやインチを下げると差がなくなるので、少し妥協して有機をゲットするのもありでしょう!

(有機EL)VIERA TH-55HZ2000 約34.0 kg(スタンド含む) 年間消費電力量 205kWh/年 

(有機EL)VIERA TH-55HZ1800 約30.0kg(スタンドと付属スピーカー含む) 年間消費電力量 182kWh/年

(液 晶)VIERA TH-65HX950 約28.5kg(テレビスタンド含む)  年間消費電力量 131kWh/年

パネルの寿命が短い

まだ、実際有機ELがどのくらいの寿命なのかは、確かなところは不明なところがあります。
単純計算で10年前後の寿命になるので、10年くらいを目安に買い換えを想定して購入するならば、これも気にすることはないかもしれません。
ただ、成長過程の製品なので10年持たない製品もあるかもしれないと考えておいた方が、精神的にはいいかもしれませんね。

[液 晶]   6万時間

[有機EL]  3万時間 (LGは10万時間と言っている)

有機ELを1日8時間の視聴として計算すると、約10年となります。

3万時間÷(8H×365日)=約10年

消費電力

液晶に比べて、約1.3~1.5倍程度の差があります。
有機EL自体は低消費電力なのですが、有機ELテレビを液晶の明るさに近づけるためには、構造上の理由から消費電力が大きくなってしまうのが現状です。
ただし、電気料金で比較するとそれほどの差はなく、あまり気にするほどでもないと思います。

画面サイズの選択肢が少ない

今、有機ELの場合、55インチ以上しかサイズがありません。
液晶だと、多くは19インチくらいからありますが、有機ELの場合は、55インチ以下の選択肢がないのが現状です。
これは、有機ELパネルが55インチ以下では、技術的に難しく、採算が取れないということなのかもしれませんね。

焼き付きが起こる

同じ画面を表示し続けることなどで起きる「焼き付き」。
これを回避するための機能として、有機ELには、焼き付き軽減機能が備わっていますが、焼き付きが起こる可能性は否定できません。
店頭で確認したところ、確かに発売当初はあったというこでしたが、展示品においても現在は心配するようなことはほぼないということでした。
また、我が家でも1年くらい使用しており、数時間付けっぱなしで放置して、スクリーンセイバーが起動していることが多くあります。それでも、焼き付きは、全く起こっていません。

テレビの説明書を見てみると、やはりどのメーカーも継続表示した場合として以下の例が挙げられています。
要するに同じ位置に継続して同じ表示があるものということでしょうか。

●Panasonic ビエラ ・・・ TH-65/55HZ2000(取扱説明書より)

焼き付きが発生しやすい主な画像(継続して表示した場合)

・映像の横縦比4:3の画像
・ゲーム映像
・写真など静止した画像
・上下に帯が表示される画像(レターボックス映像)など

●SONY ブラビア ・・・ KJ-65A8H(取扱説明書より)

焼き付きが発生しやすい主な画像

・上下に帯が表示されるワイド画像(レターボックス映像)
・ 画面横縦比4:3の画像
・ 写真や長時間静止した画像
・ ゲーム映像
・ DVDやブルーレイディスクなどのタイトル画像など

映り込みがあると有機ELは見づらい?

まず初めに、映り込みは有機ELだけの問題ではなく、液晶も映り込みはあります。
ただ、有機ELに比べて、液晶の方がぼけた映り込みになるので、どちらかというと液晶の方が気にならないと思います。

これは、画面加工に原因があります。
画面加工には2種類あり、光沢画面(グレア)と非光沢画面(ノングレア)です
グレアで分かりやすい例として、スマホがいい例かもしれません。
スマホの画面は、表面がツルツルしていませんか? これを、グレアといいます。
液晶テレビは、ノングレアが多い気がします。
この表面加工によって何が変わるかというと、発色に差がでます。
グレアの場合、硝子のような透明な画面であるため発色が良くなります。
反対に、ノングレアの場合、グレアに比べると発色が落ちます。
有機ELの場合は、グレアが採用されており、液晶に比べてはっきりとした映り込みになります。
この点は、購入前にあまり気にして見ないところかもしれません。
我が家のPCモニターは、DVDなどを観ることを目的していたこともあってグレアにしたんですが、映り込みが激しく昼間は画面位置を変えないと見られたものではありません。画面が窓に向かっているため映り込みがすごいということです。

実際、テレビを定位置に置くと、はっきりとした映り込みがあります。
ただ、テレビの設置位置を、光が直接入り込まない位置に設置すれば、あまり気になりません。
人によっては、気になる人もいると思いますので、店頭でよくチェックしておくことをおすすめします。
店頭でもかなりチェックしましたが、想像していたより私は全然気になっていません。
購入して実際家に設置してみるまでは、とても心配でしたが、今では、映像がとても綺麗で購入して良かったと思っています。

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有機ELを買うべきか?

ここまで、有機ELと液晶を比較して、有機ELのメリットとデメリットを整理してきました。
メリットの項目より、デメリットの項目の方が多くなってしまいましたが、基本性能ではやはり有機ELになると思います。

我が家における結論は、有機ELを購入しました!
ただし、有機ELを買うべきかという結論ではなく、我が家では買ったというだけで、買うべきとの結論を出したわけではありません。
というのも、確かに比較すると画質はいいし、音もいいので製品としては、やはり有機ELの方がいいことは確かです。ただ、液晶と比較して10万ほど高いので買うべきかどうかという視点では微妙というところでしょうか。
10万あったらレコーダーも新調できちゃいますからね。

並べて比較すれば有機ELですが、液晶が悪いかというと全くそんなことはなく、液晶は有機ELが存在する今でも満足いく製品です。
価格で悩むなら、液晶で十分満足いくと思います。
お金に余裕があって、新しい製品がどうしても欲しいという方は有機ELを購入するとよいでしょう。
逆に、そこまで機能が新しくなくても、4Kが観られて、画質が良ければ(有機ELとの比較なし)問題ないという方は、液晶で十分満足できると思いました。

2020年以降どう変わるか!?

気になる動向があるので、少しご紹介しておきます。
現在、有機ELパネルは、LGの独占状態であり、日本のメーカーもLGからパネルを調達しています。
ただ、今後、日本製の有機パネルは出ないのか?というとそうでもなさそうです。
JOLEDという企業があるのですが、これは、SONYとパナソニックが出資してできた合弁会社です。
この会社で、世界初の製造方法(印刷方式)に成功しており、量産体制を整え、製造が開始されています。

ページが見つかりませんでした – JOLED(ジェイオーレッド)
株式会社 JOLEDは、世界最高水準にある有機EL成膜技術、酸化物半導体技術、フレキシブルディスプレイ技術を武器に、有機ELディスプレイメーカーのリーディングカンパニーを目指します。

印刷方式によるメリットは、生産工程がシンプルで多様な画面サイズに対応可能であることのようです。
そのため、LGが独占状態である小・大型ではなく、蒸着方式では難しいとされる中型を中心に、印刷方式で10~30インチの中型での量産を行っていくようです。
HPをみたところ、2020年から量産が開始され、製造・販売をしているようです。価格も下がり、技術的には日本が上回っている?とするならば、よりよい有機ELテレビが出てくるかもしれません。そうなれば、これまで挙げてきたデメリットは早期に改善の方向に向っていくこともあるかもしれません。
まだまだ時間がかかりそうですが、今後、印刷方式に期待していきたいところですね。

ただ、これだけではなく、中国でも様々な動きがあるようで、こことの関係がどう影響してくるかによっては、液晶のように日本にとって厳しい状況が続くかもしれません。
最新技術でシェアをそれなりに取るのは難しいんですね。

液晶テレビではなく有機ELテレビを買うべきか!? 比較検討してみます!のまとめ

かなり悩みましたが、以下が結論となります!
最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。

有機ELを買うべき!?

メリットを重視して、デメリットを無視できる方は有機ELの購入をおすすめします。
何といっても画質は、液晶に比べて有機ELが圧倒していると思いますので、画質が何より優先という方は、購入を検討されるといいと思います。
ただ、画質が良くても、映り込みによって画面が見づらければ本末転倒なので、映り込みが気になる方は液晶の方がいいのではないでしょうか。

液晶で十分!?

前にも述べたとおり、有機ELと比較すると有機ELが綺麗ということであって、液晶の画質が悪いということではないです。
横に並べて観るわけではないので、家で液晶だけ置いて観るなら全く問題ないし、綺麗な映像であることは間違いないです。
4Kが主流になっても、まだまだ液晶は活躍してくれると思います。また、最上位の高画質モデルであれば有機ELと比較しても引けを取らない画質だと思います。
ただし、最新の最上位モデル液晶と前モデルの有機ELや中位の有機ELを比較すると、価格差があまりないので、最新最上位モデルの有機EL以外を購入対象として検討するのもありだと思います。

有機ELが欲しい人けど金額が・・・という人

「GZ2000」を購入してもう一年になりますが、満足いく製品なので、生産中止にはなっていますが、どうしても有機ELが欲しい人は、前モデルの最上位モデルである「GZ2000」という選択もありだと思います!

おまけ

最後に、何故、我が家は有機ELを購入したかというと、性能的には液晶で十分だったのですが、デザインが我慢できなかったというところが最も大きく液晶を却下しました。
なんと、台の素材と加工がとても掃除するのが大変そうだったからです! 
私がどうしても我慢できない素材だったんですよね・・・。GZ2000の台と同じであれば、迷わず液晶を選んでいたと思います・・・。
かなり、他人には理できないであろう理由で決めましたw

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