Acronis True Image OEMでクローン化をしようとしたところ、うまく進まずかなりの時間を費やしてしまいました。私と同じように苦労している方も多いかと思い、備忘録という意味も含めて解決方法をご紹介していきたいと思います。
クローン化でエラーが出て進まない
クローン化を開始して再起動後の「リムーバブルデバイスが起動されていない」というメッセージが出た場合は、BIOSで設定を変える必要があるのでご説明していきます。
原因
私の場合、BIOSのM.2に関する設定が原因でした。
ブータブルメディアから「Acronis True Image OEM」を起動した時に、「ソース」であるM.2 SSDと「ターゲット」であるSSDの両方が表示されていませんでした。
この表示されていないSSDを「Acronis True Image OEM」で表示させるため、BIOSの設定を変更していきます。
ブータブルメディアの作成
OEM版の場合、このブータブルメディアからのソフト起動が推奨のようなので、まずは、ブータブルメディアを作成していきたいと思います。
今回は、ブータブルメディアをUSBで作成していきたいと思いますので、まずは、USBメモリを用意してパソコンに挿しておきましょう!
次に、「Acronis ブータブルレスキューメディア」を選択して下さい。
ISOファイルも作成できるので、CD、DVDなどを作成することも出来ますが、今回は、USBで作成していきたいと思います。
下の「USBドライブ」を選択します。
下のように、「必要な空き容量」などを確認して問題なければ、下のほうにある「選択したメディアをフォーマットすると、すべてのデータが完全に削除されます」にチェックを入れて「実行」をクリックして下さい。
実行を押すと、メディアのファイルがコピーされますので、終わるまで少し待ちましょう!
PCを再起動
次に、ブータブルメディアから「Acronis True Image OEM」を起動するため、PCを再起動します。
ブートデバイスとして、先ほど作成した「ブータブルメディア」を起動デバイスに設定して、再度、PCを再起動して下さい。
ブータブルメディアのメニュー
再起動するとブータブルメディアのメニューが表示されるので、「1」を入力します。
自動で「Acronis True Image OEM」が起動します。
目的のストレージを確認
ストレージが表示されるか確認したいので、ディスクのクローン作成で過程で確認していきます。
ここで、目的のストレージが全て表示されていれば問題なし!
問題なければ、このままターゲットを設定してクローンを実行して下さい。
ただし、ここで目的のストレージが表示されていない場合には、次でBIOSを変更していきます。
BIOSの設定変更
BIOSの設定を変更していきます。
マニュアルを読むと、表示されていないストレージを表示する方法が書かれていましたので、そちらもご確認下さい。
現在使用しているマザーボードがASUS製なので、ASUSのBIOSでご説明していきます。
「詳細」タブの「PCH Storage Configuration」をクリックして下さい。
「M.2_2 PCIE Storage RAID Support」の項目を、「RST Controlled」から「Not RST Controlled」に変更します。
これで、「Acronis True Image OEM」で表示されるようになります。
再起動してブータブルメディアのメニューを表示します。
以下のマニュアル(P114の後半からP115)も参考にして下さい。
「Acronis ブータブル レスキュー メディアが SSD を認識するかどうかを確認します。」の部分です。
https://dl.acronis.com/u/pdf/oem/TrueImageOEM_UserGuide.jp.pdf
設定完了! クローン化の方法
左メニューから「ツールとユーティリティ」を選択し、「ディスクのクローン作成」をクリックして下さい。
自動を選択し、「次へ」をクリックして下さい。
ソースディスク(コピー元)を選択し、「次へ」をクリックして下さい。
次に、ターゲットディスク(コピー先)を選択し、「次へ」をクリックして下さい。
ここは間違えないよう注意しましょう!
ハードディスクにデータが残っている場合、以下の表示が出るので、問題ない場合には「OK」をクリックして下さい。
パーディションのコピーが開始されるので、終わるまで待ちましょう!
[Windows10] ADATAのSSDでクローン化! Acronis True Image OEMでBIOS設定変更が必要!のまとめ
今回は、USB経由だったので、1時間くらいかかりましたが、内部の2スロットを使用してM.2同士のコピーなら10分もかからずコピーができました。
色々試していたので、かなりの時間がかかりました。
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