M.2 SSDといっても結論から言うと一緒ではなく、タイトルどおり大きく分けて2種類あります。
様々な規格などがあるので、細かく言い出すとメモリやCPUなどと同じで色々あるのですが、今回は大きく2種類を前提に話しをしていきたいと思います。
M.2とは?
M.2とは何って方は、まず下の記事を読んでください。

M.2 SSDってどれも一緒ではないの?
タイトルにもしていますが、以下のとおり2種類の接続方法があります。
知っているようで知らない人も結構いるのではないでしょうか。
①SATA接続
②NVMe(NVM Express) = PCIe接続
違いはというと、速度が違います。
①SATA3.0 (最大転送速度 6Gbps)
②PCI Express 2.0×2 (最大転送速度 10Gbps)
③PCI Express 3.0×4 (最大転送速度 32Gbps)
NVMeとSATAの見分け方は?
スペック表をみて、「NVMeであること」「速度(シーケンシャルリード及びシーケンシャルライト)」などの項目を見れば間違うことはないと思います。
速度で見ると下記のような感じになると思います。
NVMeについては、速度が製品によって結構違うので、シーケンシャルリード及びシーケンシャルライトで購入する製品を決めるといいかもしれません。
シーケンシャルリード
シーケンシャルリードとは、単純に言うと先頭から順番に読出していく速度です。
各々下記のとおりです。
①SATA 500MB/s前後
②NVMe 1500MB/s前後~3500MB/s前後
端子での見分け方
あえて、実物で見分けるなら、端子で見分けることになるでしょう。
以下のKey IDが主になります。
多くは、両方に対応していると思いますが、念のため端子形状でも確認しておくとベストかと思います。
(M key)
PCIe3.0×NVMe接続は、この形状です。
(B&M key)
SATA3.0接続は、この形状です。
(参考)
Key ID | 欠けるピン | 対応インターフェイス |
A | 8~15 | PCIe×2 / USB 2.0 / I2C / DP×4 |
B | 12~19 | PCIe×2 / SATA / USB2.0&3.0 / Audio / PCM / IUM /SSIC / I2C |
C | 16~23 | 将来使う予定 |
D | 20~27 | 将来使う予定 |
E | 24~31 | PCIe×2 / USB 2.0 / I2C / SDIO / UART / PCM |
F | 28~35 | Future Memory Interface (FMI) |
G | 39~46 | 汎用( M.2 規格で指定しない) |
H | 43~50 | 将来使う予定 |
J | 47~54 | 将来使う予定 |
K | 51~58 | 将来使う予定 |
L | 55~62 | 将来使う予定 |
M | 59~66 | PCIe×4 / SATA |
NVMeにすれば様々な場面で速くなる?
これも結論から先に言ってしまうと、使い方によっては2.5インチSSDと差がほぼ感じられないことがあるかもしれません。
というのも、ストレージが高速になるということですので、例えば大容量のファイル転送を頻繁に行うとか、動画編集だとか特定の場合に恩恵が受けられると思っておいた方がいいと思います。
ということで、多くの方が期待するOSやアプリの起動などでは、あまり差が出ない可能性があります。若干は速くなると思いますが、HDDからSSDに変えた時のような感動がない程度と思っておいた方がいいです。
この点に注意して、M.2 SSD(NVMe)を選択するか検討してみてください。
これは、別途検証してみようと思います。
M.2 SSDは2種類ある!のまとめ
M.2 SSDであれば、速いはず!と思っている方(私もその一人でした)がいるかもしれませんが、実はM.2 SSDだから速いではなく、M.2 SSDでも「NVMe接続のM.2 SSDが速い!」ということです。
もっと言うと、NVMeでも結構差があったりするので、シーケンシャルリードを参考にして購入することをおすすめします。
購入の際は、間違えないようよく確認して購入して下さい。
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