最近は、Youtubeなどに動画を簡単にアップ出来るようになって、ゲーム実況などを始めたいという方も多いのではないでしょうか。
また、コロナ禍で、リモート会議が増えてきて、一眼レフカメラをWEBカメラ代わりに使いたいという方なども増えていると思います。
そこで、ゲーム実況やりリモート会議などで必要となるのが、キャプチャーボードです。
キャプチャーボードと言っても、色々なメーカーから様々なスペックの製品が多く発売されていて、どれを選べばいいの?と困っている方も多いかと思います。
そこで、今回は、キャプチャーボードとは何かという基本、そして、、おすすめのキャプチャーボードを紹介していきたいと思います。
キャプチャーボードの基本
キャプチャーボードは2種類!
キャプチャーボードには、大きく分けて「内蔵型」と「外付け型」の2種類あります。
まず、「内蔵型」は、デスクトップPCのケース内に取り付けて使うタイプです。
続いて、「外付け型」は、ノートPCにも接続可能で、USB端子があるパソコンであれば接続することができるタイプです。
それぞれ、特徴があるので「メリット」「デメリット」を整理していきたいと思います。
内蔵型
一番の特徴は、PC内部に取り付けることが出来るという点です。
ただし、内部に取り付けとなると、初心者の方は難しいのではないかと感じると思います。
しかし、取り付けは少し知識があれば簡単なので、内蔵型をおすすめします。
外付け型
外付け一番の特徴は、内蔵型に対して、外付けなので簡単に取り付けが可能である点でしょう。
内部に取り付けるとなると知識が必要になるので、やったことがない人にはハードルが高いと感じている人は多いと思います。
内蔵型と外付け型のメリット・デメリットを整理しました。
もうお分かりと思いますが、PCの内部か外部のどちらに接続するかという点が大きな違いです。
まず、デスクトップで拡張性あるPCをお持ちの方なら「内蔵型」をおすすめします。
外付けは、どうしても配線がごちゃごちゃするので、内蔵型がいいと思います。
ただし、価格は結構重要だと思うので、少しでも安いのがいいという方は外付けでも問題ありません。
機能的に劣るとかそいういうことはないので、ご自身の重要とするところで選んで全く問題ありません。
取り付けが難しいのではと躊躇している方は、こちらも心配する必要はありません。グラボの取り付けと一緒なので、こちらを一度ご覧ください。

外付けをおすすめするのは、ノートPCしか持っていない方とデスクトップでもスリム型やコンパクトPCなどの場合です。メーカー製のおしゃれ仕様なPCの場合は、拡張性がないPCがほとんどなので、デスクトップでも物理的に搭載できないということになります。
とにかく価格という方は、コスパ重視で外付けをおすすめいたします!
エンコード方式とは?
キャプチャーボードには、2種類のエンコード方式があります。
それが、「ソフトウェアエンコード」と「ハードウェアエンコード」です。
それぞれの特徴があるので、確認していきましょう。
エンコードとは
エンコードとは何かについて簡単にご説明しておきます。
一般に動画ファイルと言っているのは、エンコードをした後のファイルのことをいいます。
ゲームや映像は、元のデータとして「映像」と「音声」の2つのデータで構成されており、本来別々のデータです。これを圧縮・変換して動画ファイル(mp4、wmv、movなど)にすることをエンコードといいます。
どのような過程で、エンコードにより動画ファイルが作成しているのか確認していきましょう。
元データは、そのままだとかなり膨大なデータ容量なので、これをインターネット上などで扱いやすいサイズにする必要があります。これが圧縮です。
次に、登場するのが変換です。圧縮しただけでは再生が難しいので、汎用性のある動画形式に変換する必要があります。
ここで、みなさんが知っている、「mp4」「mov」「wmv」などの動画ファイルに変換することで、色々なところで扱えるファイルとなるわけです。
圧縮・変換は、エンコードという過程で、ほぼ同時に行われます。
このエンコードをPCに任せるのか、それともキャプチャーボードに任せるのかというのが、「ソフトエンコード」「ハードウェアエンコード」の違いです。
基本を確認したところで、「ソフトウエアエンコード」と「ハードウェアエンコード」のメリットとデメリットについて整理していきましょう。
ソフトウェアエンコード方式
ゲーム機などの映像を、キャプチャーボードではなくパソコンにエンコード(圧縮・変換)を任せる方式です。
パソコンに任せるので、パソコンに要求するスペックは高めで、遅延が少ないのがこちらの方式になります。
遅延があるのか分からない程度に遅延が少ないです。
ただし、音ゲーや戦闘系などのコンマ何秒を争うようなゲームの場合は、遅延を感じると思います。微妙にずれます
ハードウェアエンコード方式
ゲーム機などの映像を、キャプチャーボードが自らエンコード(圧縮・変換)を行ってパソコンに送る方式です。製品によっては、パソコンを必要としない製品もあります。
キャプチャーボードがエンコードを行うので、ノートや古めのPCでスペックが低くても使用できます。
ただし、キャプチャー自体は問題なくても、編集ソフトによってはPCの性能が不足している可能性があるので、使用するソフトの動作要件は確認をしておきましょう。
おすすめは、ソフトウェアエンコードの製品です。
キャプチャー自体は、ハードウェアエンコードでも問題はないのですが、その後の編集や生配信などを前提にするとパソコンのスペックはとても重要になってきます。
結論として、PCのスペックが高くないと他の要素で失敗することになります。
ということで、キャプチャーだけ考えれば、PCスペックは低くても問題ないかもしれませんが、編集や生配信をするのであれば、パソコンは高性能な物を用意するのがいいと思います。
前提として、編集しません! 生配信しません!という方は、ハードウェアエンコードで問題ないと思います。ただ、ハードウェアエンコードの製品はそんなに多くありませんし、価格差がどれだけあるのかも微妙です。
まずは、ソフトウェアエンコードの製品で探してみることをおすすめします。
パススルー機能は必須
パススルーとは、エンコードの過程とは別ルートで、ゲームなどの映像をそのまま画面に映す機能です。なので、パススルーで写された映像には遅延がないということになります。
この機能は、ほぼ搭載している製品が多いので、ゲームだけではなく生配信などに影響があるので、パススルーはあった方がいい機能になります。
あえて、ないのを選ぶ必要はないように思います。
解像度とフレームレート
現在、1080p・60fpsが主流なので、これに対応している製品をおすすめします。
PS4やNintendo Switchなどの機器は、最大60fpsに対応しているので、そのままキャプチャーできます。
注意したいのが、キャプチャーボードの中には、30fpsまでしか対応していないものも製品があります。
また、パススルーは60fps対応だけど、録画は30fpsまでというのもあるので、よくスペック表を確認しましょう。
30fpsだとキャプチャーした映像が60fpsに比べ滑らかさがないです。
将来性で4K対応を!
4K対応のゲーム機を持っている方で、4K動画でよりきれいに配信したい方というは、4Kキャプチャー対応の製品が長期的にみてコスパがいいと思います。
ただ、今後、色々な製品が出て機能的にも高機能なものが登場してくることも考えられるので、ここは考え方によります。
おすすめのキャプチャーボード!
メーカーはどこがいい?
まず、スペックが一番だと思いますが、次に気になるのは、どのメーカー?
これについては、3つメーカーを覚えておけば問題ないでしょう。
・AVer Media
・elgato
・I・O DATA(アイ・オー・データ)
メーカーの特徴
AVerMedia
派手なゲーミングデバイス的なデザインでカッコいいです。
ラインアップも他のメーカーに比べ多いので、自分好みの製品が見つかるかもしれません。
付属のキャプチャーソフトは、配信機能もあって使いやすいと思います。
ゲーム実況などやる場合に必須となる編集ソフトが付属しているのが特徴です。
ただし、機能制限付きの必要最小限の機能と考えておいた方がいいと思います。
凝った編集をしたい人は、編集ソフトは別途用意して、キャプチャーボード本体の性能で選ぶようにしましょう。
elgato
デザイン的には、AverMediaと比較するとシンプルでカッコいいという感じです。
録画用のソフトは、かなりシンプルで使いやすいと思います。
ただし、編集ソフトは付属しないので、編集ソフトが欲しいという方はAverMediaがいいでしょう。
キャプチャー用のソフトで簡単なカット編集は可能です。文字を入れたりしないのであれば、これでも可能ですが、別に用意しないといけないと思っておいた方がいいです。
I・ODATA
ゲーミングブランド以外のデザインは、カッコいいとは言えませんが、比較的安価な製品が多いのでコスパ重視な方におすすめのメーカーです。
外付け型キャプチャーボードのおすすめ製品紹介
まずは、「外付け型」のおすすめキャプチャーボードをご紹介します。
1080p 60fps対応製品
本体に画面みたいに見えるところがありますが、液晶画面ではないのでお間違えのないように。

価格がとても安い
1080p 60fps録画対応
パススルー機能あり
ソフトウェアエンコード方式のキャプチャーボードです。
価格が約17,000円ほどと安いので、とりあえずゲーム配信をやってみたいなど初心者の方におすすめです。
動画編集ソフトが付属しているので、この点もおすすめです。
ただし、付属するのは「PowerDirector 14 for I-O DATA」です。
・値段が安い
・動画編集ソフトPowerDirector 14 for I-O DATAが付属
・1080p/60fps録画対応
・パススルー機能あり
ハードウェアエンコード方式のキャプチャーボードで、少し古い機種になりますが、価格が約18,000円ほどで購入できるので、コスパ重視でおすすめです。
値段が安い
1080p 60fps録画対応
パススルー機能あり
単体録画機能あり
こちらは、外付け型ソフトウェアエンコード方式です。
特徴的な丸みのあるデザインです。
価格は、20,000円前後で比較的安めですが、動画編集ソフトが付いていないので、安いとみるかは微妙だと思います。
私は、これを使用していますが、キャプチャー用のソフトも使用しやすいですし、かなり軽くてデザインもカッコいいのでおすすめです。
内蔵型が良かったんですが、価格でこちらにしました・・・。
1080p 60fps録画対応
パススルー機能あり

4Kパススルー対応
ソフトウェアエンコード方式です。
動画編集ソフトは、「PowerDirector 15 for AVerMedia」が付属しています。
2018年6月に発売された製品ですが、価格が、約27,000円ほどするので高めです。
4Kパススルー対応
動画編集ソフト(PowerDirector 15 for AVerMedia)が付属
1080p 60fps録画対応
ハードウェアエンコード方式で、4Kパススルーに対応しています。
SDカードスロットを搭載しており、パソコンがなくても本体のみでキャプチャーできます。
価格は、約23,000円ほどと少し高いですが、4K対応パススルー対応でこの値段ならコスパはいいと思います。
4Kパススルー対応
動画編集ソフト(PowerDirector 15 for AVerMedia)が付属
1080p 60fps録画対応
単体録画機能付き

こちらは、ソフトウェアエンコード方式です。
4K録画とパススルーに対応している製品なので、高機能なキャプチャーボードを探している人におすすめです。
ただし、価格が32,000円前後と高い割に、4K録画が30fpsまでなので少し微妙な感じがあります。2018年7月に発売されているモデルなので仕方ないと思います。
最大録画解像度 4K/30fps・1080p/120fps
パススルー 4K/HDR/60fps・1080p/240f
動画編集ソフト PowerDirector for AVerMedia(4K編集対応版)が付属
「GV-US2C/HD」は、HDMI出力の映像をパソコンで録画できるハードウェアエンコード型のHDMIキャプチャーです。ゲーム機と接続してゲームのプレイ動画を録画、配信するゲームキャプチャーの使用にも最適です。
4K60pパススルー機能搭載なので、録画や配信中でも、モニターへの遅延を気にせず4K画質そのままのクオリティでプレイできます。
無料ダウンロード可能な録画・ライブ配信ソフト「I-O DATA HD Live Capture」を使うことで、ゲーム実況動画の作成や、ライブ配信サイトでの実況配信を簡単に始められます。
また録画した動画を編集し、動画共有サイトにアップロードできる、CyberLink「PowerDirector 15 for I-O DATA」も無料でダウンロードが可能です。
4Kパススルー対応
1080p 60fps録画対応
SDカードスロット搭載(最大128GB)
内蔵型キャプチャーボードのおすすめ製品紹介
1080p 60fps対応製品
ソフトウェアエンコード方式のキャプチャーボードです。
2017年4月に発売され、価格は22,000円ほどです。
1080p 60fps録画対応
パススルー機能あり
ソフトウェアエンコード方式で、4K/60fps、1080p/240fps、HDRのパススルーに対応し、HDR録画(最大1080p 60fps 、HDMI IN1のみ)にも対応しています。
キャプチャーは、通常入力が1系統のみですが、こちらの製品はHDMI入力が2系統あるので、高画質カメラを複数使った配信などライブストリーミングが可能なキャプチャーカードです。
価格が30,000円前後と少し高めですが、ライブ配信など行いたい場合は2枚購入する必要があることから、2枚購入することを考えるとお手頃な価格ではないでしょうか。
1080p 60fps録画対応(HDMI IN 1のみ入力は4K 60fps、1080p 240fps対応)
HDMI入力を2系統搭載
パススルー機能あり(HDMI IN 1のみ)
ハードウェアエンコードで、価格は、23,000円前後くらい(2021年2月現在)
1080p 60fpsでの録画が可能なので、一般的な画質での録画で十分という方におすすめです。
また、ハードウェアエンコードのため、PCへの負担は軽いので低スペックのPCでも使用可能です。
ただし、編集ソフトによっては、下記スペック程度のPCで編集を行う場合、凝った動画編集はできないかもしれませんので、そちらも考えておく必要があると思います。
1080p 60fps録画対応
パススルー機能あり
4K録画対応製品
ソフトウェアエンコード方式のキャプチャーボードです。
2018年7月に発売された製品で、価格は35,000円前後と高めです。
2年以上も前に発売された製品ですが、スペックは今なお全く見劣りすることなく、簡単に言ってしまえば、他のメーカーでは見かけない全部盛りな製品です。
4K HDR 60fpsの録画に対応しており、1080pでは240fpsでの高フレーム録画もできちゃいます。
このスペックに、動画編集ソフト(PowerDirector 15 for AVerMedia(4K対応))も付属しているので、至れり尽くせりと言った感じです。
4K 60fps、HDR録画対応(1080pなら最大240fps)
動画編集ソフト(PowerDirector 15 for AVerMedia)が付属
パススルー機能あり
「AVerMedia LIVE GAMER 4K GC573」が人気ある中で、対抗する製品とするとこちらの「4K60 Pro」だと思います。
スペック的には、違いはないので、どこで選ぶかというところです。
GC573が価格で35,000円前後なので、それと比べると4千円前後安いこちらのボードがおすすめです。
ただし、AverMediaの製品には、編集ソフトが付属するので、編集ソフト込みで見た場合には微妙なところかと思います。
4K 60fps HDR録画対応(1080pなら最大240fps)
パススルー機能付き
ドライバや専用ソフトが不要
IOデータから2020年12月に発売された新しい製品です。
高スペックで、3万3千円前後で入手可能なので、4K録画対応をお探しの方におすすめの製品です。
ただ、ちょっと気になるのが、動作スペック(グラボ)が推奨RTX2070ってところですね。
ここがクリアできる方なら購入対象としていいと思います。
ゲーミングブランドの製品なので、光るんですが何故かLEDなんですよね。
ここはRGBだと思うんですけど、IOデータさん!
エンコーダーは最新のH265
4K60p、2K240p録画対応(HDRはパススルーのみ)
[2021年版] おすすめキャプチャーボード! ゲーム実況!のまとめ
キャプチャーボードに限らずですが、様々なメーカーから色々な製品が販売されているので、製品選びは結構大変ですね。
私もキャプチャーボードを購入した時には、相当色々な製品で迷いました。
結果、elgatoの製品を選択したんですが、全く不満点はありません。
自分の使用目的にあった製品選びで、後悔のないよう沢山迷って下さい!
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